アルヴァー・アアルトの
大変貴重なVaseが入荷しましたので、
少しSavoy Vaseにまつわる
お話しを少し。・・。

現在Iittalaで生産されていますSavoy vaseは発売当時から
今でも、世界中の方々に
愛され続けている花瓶です。

花瓶ですが、オブジェてきなところもあり
お花を生けてる時もお花を引き立ててくれる存在ですが
そのまま窓際にも飾ってなおかつ存在があり
心豊かにしてくれるそんなVaseです。

このSavoy Vaseですが
Savoy レストランの特注品としてのものではありませんでした。
1936年、KarhulaとIittalaが主催したコンペで出品され賞をとりました。
それは、翌1937年の「パリ万国博覧会」で出展されこのデザインの
一連の作品は1mの高い花瓶から浅い皿までフィンランドのパビリオンに
展示されました。その一連のデザインのコードネームが
「エスキモー女性のレザーパンツ」と言うものだったそうです。
その後、サヴォイと呼ばれるフィンランドの高級レストランの
すべてのテーブルにこの花瓶は置かれたとのことです。
そして、みるみるうちにSavoy Vaseは幅広く知られていくこととなります。

Savoy Vaseも元々の高さは14cmでしたが
それ以降いろんな大きさが造られました。
また、色も透明な茶色、青空色、緑色、グレー色で生産されました。
1950年以降はオパール、コバルトブルー、ルビーレッドなども造られております。
1960年以降はいろんな大きさがラインナップされました。

また、1939年ニューヨーク世界博覧会でも高い評価を受け
アメリカでも広く知れ渡り使用されました。
このSavoy Vaseは
エスキモー女性のレザーパンツはじめ
フィンランドの自然をイメージした、湖や波、水たまり、切り株、キャベツなどの
有機的でありモダンなデザインの先駆けでもあると感じます。

高さ140mmが基本となり、高いものや、幅広いもの、大きなカーブが4つになって
いるものなどができ1954年までは木型の型で生産されその当時から
その木型によって生み出される独特のうねりも評価されました。

KarhulaからIittalaへ生産を引き継ぎいろいろな形の花瓶が
今まで生産されてきましたが、これからも、皆様を
魅了していくことと思います。

このVaseは「ALVAR AALTO 3030」と刻印がございます。
この高さ29.5cmほどあるVaseはほとんどが3031と刻印されているものが
多いのですが、こちらは1940年代後半〜50年台前半のものではないかと
思っております。

少しグレーがかった色が特徴的で
昨年、出版されました「GLASS FROM FINLAND」にも写真掲載されております。

当店に展示しておりますので、ご覧になってください。
(行き先は決まっておりますが(^^;)



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